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アブ・シンベル神殿への行き方・アクセス,観光のポイントを解説!

ブログ副管理人の社畜サポーターです!

2023ー2024の年末年始のエジプト旅行で、エジプト国内におけるナイル川の最上流部にあるアブ・シンベル神殿を訪れました!

ユネスコ世界遺産が始まるきっかけとなった壮大な神殿は、エジプトの数ある世界遺産の中でも、ギザの3大ピラミッドと並んでまさにハイライトと呼ぶべき場所であることは間違いありません。

しかし、エジプト国内におけるナイル川の最上流部、ほぼスーダンとの国境に近いという場所柄、訪れるのは簡単ではありません。本記事では、アブ・シンベル神殿への行き方や観光のポイントについて解説したいと思います!

アブ・シンベル神殿とは

アブ・シンベル神殿は、紀元前1260年頃に、当時の王であるラムセス2世により建造されました。ラムセス2世は古代エジプトのファラオの中で最も偉大な王であると言われており、エジプト国内を観光すると、ラムセス2世により建造された遺跡に多数出くわします。それらの建築物の中でも、このアブ・シンベル神殿は群を抜いて壮大なものです。

アブシンベル神殿|エジプト 世界遺産|阪急交通社

1960年代に、皆さん地理の授業で1度は聞いたことがあるであろうアスワン・ハイダムの建設で水没の危機に瀕したことから、ユネスコが救済のための活動を展開、神殿の構造物を正確に切り出して高所に移設するという難工事を経て現在の姿になっています。

アブ・シンベル神殿への行き方

アブ・シンベル神殿には、大きく分けて以下の3通りの行き方があります.

  • アスワン発現地ツアー(日帰り)
  • 飛行機(日帰りorアブシンベル宿泊)
  • アスワン発路線バス(アブシンベル宿泊)

アスワン発現地ツアー(日帰り)

一番楽で確実な方法です。ナイル川クルーズ等で訪れるアスワンから、バスで行く日帰りのツアーが催行されています。

【プライベート】世界遺産アブシンベル神殿 ラムセス2世の大神殿+ネフェルタリの小神殿<日本語または英語/チップ込/アスワン発>ーベルトラ
icon 世界遺産アブシンベル神殿日帰りツアー 神殿専属の英語ガイドがご案内<英語/送迎付/アスワン発>ーベルトラ
icon

アブ・シンベル神殿に行くだけであれば、このようなツアーが確実で効率よく訪れることができます。しかし、後述するように、夜のアブシンベル神殿で行われる音と光のショーには参加できないため、もし参加したければ個人手配または宿泊込みのツアーでアブシンベルに宿泊する必要があります。

飛行機(日帰りorアブシンベル宿泊)

アブシンベル空港に、エジプト航空などがカイロ・アスワンへの便を飛ばしています。エジプト航空の場合は空港からアブ・シンベル神殿行きの送迎バスが運行されており、時間が限られた中でカイロから神殿だけをピンポイントで訪れるにはこの方法がベストです。

また、アブシンベル宿泊を組み合わせた上で、カイロから直接アブシンベル入りする、あるいはアブシンベルの後に一気にカイロに帰りたい場合も使えるでしょう!

アスワン発バス(アブシンベル宿泊)←オススメ!

個人手配、かつアブシンベルに宿泊して音と光のショーにも参加したい場合には、この方法が最もコストパフォーマンスに優れたものになります。アスワンからはアブシンベル行きのバスが運行されており、このバスを使うことで安くアブシンベルを訪れることができます。

本記事では、アスワンからの路線バスを使ったアブシンベルへの行き方や、アブシンベル神殿観光のポイントについて解説します!

アスワン発バスによるアブシンベルへの行き方について

アスワンから運行されているアブシンベル行きのバスについて解説します!

アスワン発

アスワンからは,毎日8:00発でアブシンベル行きのバスが運行されています.アブシンベルまでの所要時間は約4時間です。夕方17:00にもう1便ありますが、アスワン到着が遅く、音と光のショーには間に合わないので、実質的な選択肢はこの朝8:00の便のみとなります。

運行会社はEG BUS社ですが,HPには上手くアクセスできません・・・ですが,そのおかげで?インターネット予約ができないため、当日のチケット購入で十分に間に合います。

バスターミナルへの行き方

アブシンベル行きのバスが発着するバスターミナルは、アスワン市街地から北に少し外れた場所にあります。

こちらのバスターミナルまでは、タクシーで向かいます。ホテルが集まるアスワン中心部からは10〜15分程度で到着します。

アスワンでは配車アプリUberが使えませんが、Careemは使用可能です。朝の時間帯に流しのタクシーを捕まえるのは難しい可能性があるため、Careemを事前に準備しておきましょう。

チケットの購入方法

私たちは7:20頃に到着しました。ターミナル前の通りから入った一番奥にチケットカウンターがあり、その前にバスが既に停車していました。バスターミナルはそれなりに広いですが、下記の地図上でピンを立てた場所を目指して進むと辿り着けるかと思います。

窓口でチケットを購入します。私たちが利用した際には一人120EGPでした。なお、価格は頻繁に変更されるようなので、窓口で確認されることをお勧めします。

支払いが終わると、チケットと、座席番号等の詳細が書かれたレシートがホチキスで綴じられて渡されます。翻訳アプリを使うと一応座席指定がされているようですが、実際にバスに乗車するとその座席には別の人が既に座っており、座席指定はあって無いようなものでした。笑

バスの座席周りの広さは日本の高速バスと変わりません。ただ、バスの外見に反して内装はちょっとボロボロです。

出発してちょうど2時間程度経過したところで、砂漠の真ん中にある休憩所でトイレ休憩があります。

バスの中にもトイレはありますし、こちらの休憩所にもトイレはありますが、お世辞にも綺麗とは言えないので、出発前に宿で済ませて道中行かないで済むようにしておいた方が良いかもしれません。

ちょうど4時間程度経過したところで、アブシンベルに到着します。なお、到着した場所と、翌日の出発場所は同じなので、しっかり覚えておきましょう。

バスが到着すると、タクシー(というよりは、トゥクトゥク)の客引きが多数待ち構えています。私たちは徒歩圏内にホテルを取っていたので、使用しませんでした。

アブシンベル発

アブシンベル発は、6:00発と13:00発の2便あります。

私たちのオススメは、翌朝日の出前からアブシンベル神殿を観光し13:00のバスで帰るプランですが、もし少しでも早くアスワンに戻る必要がある場合は、アブシンベル到着後に神殿観光+音と光のショーを見て宿泊し、6:00発のバスで帰る、というプランも組むことは可能です。

チケットは、バスが到着した目の前にある待合所のような場所の中で購入することができます。

アスワンから到着したタイミングで翌日の帰りのチケットを購入しようと思いましたが、当日購入するように言われて買えませんでした。チケットはバス出発の30分程度前から購入できるので、早めに待合所で待機しておきましょう。

帰りのバスは車体が異なりました。外板がベコベコなので少し不安になりますが、運転自体は問題ありませんでした。

社畜サポーター
社畜サポーター
エジプトのバスは、好きな場所で下車することができます。アスワン市内に入ったら、終点のバスターミナルまで行かなくとも、ホテルなど目的地に近い場所で運転手に告げれば、降ろしてもらえます。

アブ・シンベル神殿観光のポイント

アブシンベル神殿観光のポイントについて解説します!以下の4点ありますので順に解説します。

  1. 音と光のショーに参加
  2. 日の出前に入場
  3. チケットは事前購入推奨
  4. 年2回の奇跡 ”Sun Alignment”

①音と光のショーに参加

アブシンベル神殿をはじめギザのピラミッドやルクソールのカルナック神殿など、エジプトのいくつかの遺跡では、日没後に神殿をライトアップし、音楽とプロジェクションマッピングが行われる音と光のショー(Sound and Light Show)が開催されています。

その中で最も壮大で有名なのはこのアブシンベル神殿における音と光のショーと言えるでしょう。もしアブシンベルに宿泊するスケジュールが確保できるのであれば、ぜひ参加することをお勧めします!アブシンベル神殿におけるショーの概要は下記の通りです。

  • 開始時刻:毎日18:30〜
  • 料金:一人20USD

チケットは下記のサイトから購入することができます。

The Official Website of the Sound andLight Show Egypt

購入手続きが完了すると、チケットがメールアドレスに送られてきます。このチケットに記載のQRコードで入場することが可能です。

幻想的にライトアップされた神殿は一見の価値ありです!

②日の出前に入場

アブシンベル神殿は6:00から入場可能ですが、ぜひ早起きして6:00を目指して行くことを強くオススメします!その理由は以下の2点に集約されます。

  • 混雑しない
  • 神殿が東を向いており、朝日で美しく照らされる

以下で詳しく説明します。

神殿は7:30頃から混雑

アスワン発の日帰りツアーは、早い場合で朝4時〜5時頃に出発するものが多数催行されています。それらのツアーが到着する朝7:30〜8:00頃から神殿は混雑し始めるため、人がいない写真を撮影することが難しくなります。

 日の出直後の朝6:24に撮影

朝8:20に撮影

写真で見比べると一目瞭然ですね。朝の時間帯は人が少なく、三脚を立てて色々な写真を撮影することができました。日の出前からの入場はアブシンベル宿泊者の特権とも言えるので、ぜひ早起きして向かいましょう!

朝日に照らされた神殿はとても美しい

アブシンベル神殿は東向きに建設されており、地平線から昇ってきた朝日を真正面から浴びる形になっています。日の出から少しした後の時間帯は、神殿全体が赤く照らされ、とても幻想的な雰囲気になります。本当にごく僅かの時間ですが、こちらもぜひ見ていただきたい光景です!

このように赤く神殿が照らされる時間はおよそ15分程度しかありません!

③入場チケットは事前購入推奨

他のエジプトの遺跡と同様に入場券は当日チケットカウンターで購入することが可能ですが、朝6:00頃に入場ゲートに着いたところ、チケット売り場が長蛇の列となっていました。チケット販売開始も6:00なので、せっかく早く行ってもチケット購入の列に並ぶ必要が出てきてしまうようです。

これは非常に時間が勿体無いので、ぜひ事前購入していきましょう。ギザのピラミッド等と同様に、以下のサイトから購入可能です。

Abu Simbel Temples – Book Your Tickets

記事執筆時点での外国人料金は下記の通りです。

チケット種類 大人 学生(6歳〜大学生)
通常チケット 750EGP 375EGP
Sun Alignmentチケット 900EGP 450EGP

入場料金が高くなる “Sun Alignment”については後述します。

④年2回の奇跡 “Sun Alignment”

朝日を浴びるように建設されたアブシンベル神殿ですが、2月22日と10月22日の年2回、神殿最奥部の至聖所にある4体の神々の像のうち、闇の神プタハの像を除く3体に差し込んだ朝日の光が当たる”Sun Alignment”(または”ラムセスデイ”)があります。

この特別な日はアブシンベル神殿は日の出前から相当な混雑となるようです。この日にピンポイントで行かなければならないためスケジュールを合わせるのが難しそうですが、機会があれば訪れてみたいですね!

まとめ

本記事では、アブシンベル神殿への行き方や観光のポイントについて解説しました!

私たちも実際に訪問してみて、エジプトに行く際にはぜひ時間をしっかり確保して訪れるべき場所であると感じました。宿泊を伴うとハードルが少し上がるのは事実ですが、その際に本記事が参考になりますと幸いです!

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