2023年8月のタイ旅行でJALファーストクラスを利用した際の搭乗記です。
皆さんはJAL国際線ファーストクラスを利用されたことはありますか?
離陸前にシャンパン、離陸後は高級レストラン並みのお料理と飲み物、食後はフルフラットのベッドで一休み、小腹が空いたら好きな時に軽食やドリンク、、、そんな世界があるんです。
片道100万円近くするファーストクラスはこれまで縁のない世界だと思っていました。
ですが、マイルを貯めてからビジネスクラスやファーストクラスに乗ることができるようになりました!
JALビジネスクラスは何度か搭乗していますが、ファーストクラスは今回初めて。
ビジネスクラスでも十分と思っていましたが、ファーストクラスは全てが至高!別次元でした。
最高の体験をご紹介したいと思います。
Contents
JAL国際線ファーストクラスとは
JAL国際線 搭乗クラス
JAL国際線には以下の4種類の搭乗クラスがあります。
- エコノミークラス
- プレミアムエコノミークラス
- ビジネスクラス
- ファーストクラス【今回搭乗!】
(※②のプレミアムエコノミークラスと④のファーストクラスは路線によってはない場合もあり)
JALは、SKYTRAX社により実施された「ワールド・エアライン・スター・レイティング」にて、7年連続で最高評価「5スター」に認定されています。数多くある航空会社の中で「5スター」として認定されているのはJALを含めて世界で10社のみです。
そんなJALのファーストクラスは世界最高峰のフライトと言えるでしょう。
JALファーストクラスのシートは2種類
現在、JALファーストクラスのシートは2024年1月より運用開始した最新のエアバス350のファーストクラスと、JAL SUITEと呼ばれているボーイング777の2種類あります。
- A350-1000(2024年1月より。新機材)
- 777-300ER(JAL SUITE)
今回搭乗した飛行機の機材ははボーイング777-300ER(773)のJAL SUITEです。
ファーストクラス(JAL SUITE)は4席×2列で全部で8席あります。
エコノミークラスが横9列あるのに対し、ファーストクラスは4列と広いことがこの図からも分かりますね!
以前、同じ機材(ボーイング777-300ER)のビジネスクラスに搭乗した際も十分広く感じましたが、さらに2列少ないというのはとても贅沢。
JAL国際線ファーストクラス特別仕様のマットレスが使われています。また、ビジネスクラス同様、全席通路アクセス可能です。
ファーストクラス専用カウンター。チェックインから優雅な気持ちに!
8月の夏休み期間ということで、空港は賑わっていました。
チェックインカウンターはファーストクラスに搭乗する方とダイヤモンド会員だけが利用できる、JALファーストクラス・チェックインカウンターを利用できるので、待ち時間ゼロです。
JALのカウンターの方に、専用の手荷物検査レーンやファーストクラスラウンジが使える旨ご案内いただきました。
手荷物にはファーストクラスのタグをつけていただきました。
時間がかかりがちな、手荷物検査もファーストクラス・ビジネスクラス専用のレーンがあるので、空いていました。ラウンジでゆっくり過ごす時間が増えるので、嬉しいです。
ファーストクラス搭乗者限定!JALファーストクラスエントランス
JALファーストクラス登場者限定のエントランス、JALファーストクラスエントランスから搭乗できるサービスが2024年1月から始まりました。
羽田空港第3ターミナル3階の出発ロビーのJALカウンターの奥にあります。
こちらは最上級会員であっても、ファーストクラス搭乗者しか利用できない、本当に特別なエントランスです。
出発手続きを済ませた後は隣接する優先保安検査場を通り、出国審査に進めるそう。
私たちが搭乗した際には無かったので、羨ましいです。これまで以上に特別感を感じられますね!
JALファーストクラスラウンジ
手荷物検査を終えたら、JALファーストクラスラウンジに向かいます。
こちらのブログをご覧の方はご存知だと思いますが、JALのラウンジは以下の2種類あります。
- JALファーストクラスラウンジ:ファーストクラス搭乗時、JAL最上級会員(JMBダイヤモンド、JGCプレミア)
- JALサクララウンジ:ビジネスクラス搭乗時、JAL上級会員(JMBサファイア、JALグローバルクラブ)
JALファーストクラスラウンジはサクララウンジよりも利用条件が厳しく、より上質なラウンジになっています。
ラウンジでは飛行機を眺めながら、シャンパンやお寿司等、搭乗時間まで楽しみました。
素晴らしいラウンジで、飛行機に乗る前から大満足!
詳しくはこちらの記事でご紹介しています!
東京(羽田)→バンコク 機材
羽田→バンコク(JL31便)を利用しました。
座席
機材はB777-300ERでファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラス制です。
運命の分かれ道!ファーストクラスということで、左に進みます。
通路を進むと、客室乗務員の方に「減量マイラー様、お待ちしておりました」とお声をかけていただき、驚き!
スムーズに座席までに案内していただきました。
どうやら今回のフライトのファーストクラスの乗客は私たち2人ともう1人の3人だったので、名前が分かったのだと納得。
ファーストクラスの座席は1-2-1の3列です。中央のみ並び席になっています。
眺望が良いのは窓側ですが、今回はペアでの利用ということで、真ん中の並び席を指定しました。
離着陸時は仕切りをオープンにする必要がありますが、飛行中は閉めることが可能なので、知らない方と並び席でもさほど気にならない距離感です。
ちなみに窓側の座席はこのようになっています。
一人の座席で約4つ分の窓の長さがあります。ファーストクラスの広さが伝わるかと思います。
木目調の落ち着いたインテリアです。
液晶下にはオットマン(足置き台)があり、リクライニングした際に足を伸ばせるようになっています。また、オットマン下にも荷物が置けるようになっています。
また、オットマンした収納の横に靴を置くスペースもあります。
個人モニターは23インチと大きいです。
画面用のコントローラーや電源等はキャビネットの中に収められています。ミラーもあります。
コントローラーはタッチパネル式になっていて、オーディオや映画やゲーム、フライトマップ等さまざまな操作が利用できます。
シートコントローラーのボタンもあります。ヘッドレストの傾き、背もたれの傾き、レッグレストの傾き、シートの前後移動を調整できます。
シートのランバーサポート(腰部のクッション機能)というものもあり、クッションの膨らみを微調整できるようになっています。
収納スペースも十分にあります。どこに何を入れたか忘れそうなくらいです(笑)
メガネ等小さいものをを収納できる、ポケットもあります。
こちらのコントローラーは電話用だそうで、使いませんでした。1分7.8ドルとなかなかお高いですが、機内に電話ができるコントローラーがあるというのはすごいですね!
ブランケットももちろんあります。
アメニティはアメリカのアルミニウムケースメーカー、ZERO HALLIBURTON(ゼロハリバートン)のポーチでした。
アメニティのブランドは時期によって変わるようです。公式ホームページで確認できます。
ポーチの中身は以下の通りです。
- ハンドクリーム(ロクシタン)
- リップクリーム(ロクシタン)
- 歯ブラシ
- マスク
- ヘアブラシ
- アイマスク
- イヤプラグ
- ティッシュ
ポーチ内側にはJALのロゴが!ポーチも上質で、持ち帰って利用しています。
機内インターネットサービス無料クーポン
国際線機内インターネットサービス無料クーポンをいただきました。
通常、国際線の機内インターネットは有料なのでこれは嬉しいサービス!
こちらのクーポンでは24時間有効のフライトプランを利用できます。ネットサーフィンも楽しめました。
また、資生堂の最高級ブランド、クレ・ド・ポー ボーテのシートマスクと、フランス・パリ創業のチョコレートブランド、ジャン=ポール・エヴァンのチョコレートをいただきました。チョコレートの方はJALオリジナルロゴが入っています。
どちらもお土産にして、宿泊先のホテルで楽しみました!
(シートマスクは女性のみのプレゼントでした)
読書灯です。捻るとライトの明るさを調節ができます。
逆側にも読書灯があります。こちらはヘッドフォンフックを兼ねているようで、ヘッドフォンをかけることができます。
機内食のメニューとワインリストです。
スリッパと靴べらも用意していただきました。
お化粧室
機内で荷物等を収納すると、リラックスして機内を過ごせるよう、リラクシングウェアに着替えることを提案していただきました。
よりくつろいで機内で過ごすことができました。
着替えが可能な広いお化粧室は1つだけどいうことで、客室乗務員の方に順番にご案内いただきました。
また、着替えた後のワンピースを客室乗務員の方が皺にならないようにハンガーにかけて預かってくださいました。
清潔感のあるお化粧室です。
通常の鏡に加えて、拡大鏡もあります。
消毒スプレーや化粧水、マウスウォッシュ等がありました。手を拭くためのタオルもあります。
広いお手洗いにはチェンジングボード(着替え台)があるので、リラックスウェアに着替えるの、全然問題ありませんでした。
リラクシングウェアはオーガニックコットン100%使用しているもので、シンプルなデザインにJALらしい赤色のタグが映えます。
なんと、こちらは持ち帰り可能です。とても着心地が良く、自宅で愛用しています。
着るたびに「JALファーストクラス最高だったね!」と話題になるので、こういったお土産は嬉しいです。
離陸前にシャンパンで乾杯
離陸前にもシャンパンをいただけます。フルートグラスでいただけるのも嬉しいポイントです。
ファーストクラスということで、隣の席と少し離れていますが、乾杯ができる距離感です。
著名シェフ監修の機内食
シートベルトサインが消えて、少し経つと機内食の時間です。
初めは液晶横にあったテーブルはスライド式で前後に移動することができ、客室乗務員の方にセッティングしていただきました。
また、機内食は和食か洋食を選べます。機内で選ぶことができるほか、事前にJAL公式ホームページでの予約も可能です。
和食も洋食もどちらも著名なシェフが監修しているということで、とても悩みましたが、より心惹かれた和食を事前指定しました。
そして、食事の際にいただけるシャンパンはサロン2013です。通常のシャンパンは毎年作られるのに対して、こちらのサロンは偉大な収穫年だけ生産される、最高品質のシャンパンです。
お値段はなんと750mlボトルで17万円!
機内でサロンを楽しむことができるのは世界で唯一JALファーストクラスの乗客だけなんだとか。
フランス、シャンパーニュ地方のル・メニル シュール オジェ村のシャルドネが使われており、奥深い味わいと余韻に感動です。
ちなみに、サロン2013をいただけるのは日本発のみ。
海外発のシャンパンはシャンパーニュ ビルカール サルモン キュヴェ・ルイ サルモン 2012です。こちらも素晴らしいシャンパンの作り手ですが、サロンを楽しみたい方は日本発を予約しましょう!
タイ航空はドンペリ、ANAはクリュッグとファーストクラスでは素晴らしいシャンパンを提供していますが、JALはサロンということで別格。
そしてグラスもサロン2013の香りを堪能できるよう、フルートグラスではなくチューリップ型のグラスで提供してくださるところにも心配りを感じます。
ちなみにファーストクラスの乗客でサロンは1本と決まっているようです。今回は8人定員のところ、乗客は3人だったため、おかわりもいただくことができました!
アミューズと一緒にいただきます。こちらは和食・洋食共通です。
続いて前菜5種。和食は「神楽坂 石かわ」店主 石川氏と「神楽坂 石かわ」で修行を積まれた「虎白(こはく)」店主 小泉氏監修による献立です。
左から次の通りです。
- 【石かわ】蒸し鮑 茄子
- 【虎白】毛蟹 胡瓜 土佐酢がけ
- 【石かわ】鱧(はも) 金糸瓜 梅たれ
- 【虎白】太刀魚 利休掛け
- 【虎白】帆立 トリュフソース
使われている食材一つ一つにこだわりを感じます。どれも丁寧に作られた上質な和食らしい期待を裏切らないお味でした。
御椀は石かわ監修の伊勢海老真丈です。伊勢海老の食感や出汁の香りが最高の一品です。
中皿として、石かわによる黒毛和牛ロースと蒸し雲丹、酢橘ジュレ、キャビア。キャビアはなんと1瓶いただけるということで、堪能しました。
脂の乗った黒毛和牛と濃厚な雲丹が酢橘ジュレとマッチしています。キャビアの塩気も良く、サロン2013と最高のマリアージュ。
すごく美味しくて、1年以上経った今でも美味しさを思い出せるほど!
煮物は虎白による穴子つみれ 東岸 万願寺唐辛子 茗荷 生姜。
ご飯、味噌椀、香の物は石かわ監修のもので、とうもろこしご飯、じゅんさいの味噌椀、柴漬け。また、ご飯は白御飯も選べました。
デザートは石かわによるココナッツわらび餅です。満腹でも美味しくいただけるサイズ感なのが嬉しいです。
デザートと一緒にQUEEN OF BLUEという中国茶の一種である高級青茶をいただきます。ワイングラスでいただくお茶というコンセプトのようで、ワイングラスで香りを堪能しました。
デザートの後はチーズをいただきます。チーズの盛り合わせはシェーブルチーズ、ブルーチーズ、ハードチーズがドライフルーツやナッツと一緒に綺麗に盛り付けられています。
食事を済ませた方もいらしたようで、機内が暗くなっています。
赤ワインはシャトーラグランジュ。ボルドーワインらしくて好みの味わいでいつも安定の美味しさですが、機内でいただくとより一層美味しく感じます。
食後のお昼寝
食事を終えると、隣の席が空席ということで、隣の席にベッドを作ってくださいました。
マットレスは片面は硬め、片面は柔らかめということで、好みに合わせて選べるのが嬉しいです。硬めが好みということをお伝えしたら、硬めの面でベッドメイキングしてくださいました。
ブランケットではなく、ちゃんとお布団も用意してくださいました。
もちろん座席はフルフラット。
ビジネスクラスと比較すると、幅の広さが全然違い感動です。
ビジネスクラスは座席が横7列あるのに対し、ファーストクラスは4列なので、いかに広いかがお分かりいただけるかと思います。
食事をゆっくり楽しんだこともあり、またバンコク離陸前に軽食もいただきたいので、1時間半ほどですが、熟睡することができました。
離陸前の軽食
一眠りした後、離陸前に軽食をいただきます。
フルーツ盛り合わせと日本茶。フルーツの盛り付け方も素敵。
続いてラーメン!機内でいただくラーメンということで、実はそこまで期待をしていませんでしたが、良い意味で期待を裏切られました。麺にコシがあり、スープも濃厚でおいしかったです。
フライトマップを見るともうベトナム上空。最高のフライトももうすぐ終わりだと思うと寂しいです。
振り返ってみれば、食べて飲んで寝て、また食べて、、、というただただ幸せな時間を過ごしていました。
バンコク上空!夜景が綺麗です。
もっと乗っていたいと思える贅沢な空の旅でした。
7時間のフライトをあっという間に終えて、バンコク、スワンナプーム国際空港に到着です。
客室乗務員の方に「今度はぜひ長距離フライトでお待ちしております」と言っていただきましたが、ファーストクラスは楽しすぎて7時間だと本当に短いですね。
今度は北米やヨーロッパ等のJALファーストクラスに必ず乗りたいと思います。
JAL国際線ファーストクラス搭乗記【まとめ】
JAL国際線ファーストクラスはプライベート感のある広々とした座席、客室乗務員の方の心配り、そして美味しいお料理と飲み物、全てにおいて素晴しいと感じました。
もちろん全席通路アクセス可能、寝る際はフルフラットのベッドと上質なマットレスで体を休めることができます。
JALビジネスクラスに乗った際は、十分快適で楽しい空の旅だと感じましたが、やはりファーストクラスは別次元。
同じ飛行機に乗っていても、こんな贅沢な世界があるのかと感動しました。座席の広さに加え、食事のクオリティ、客室乗務員の方の心配り全てが最高でした。
また、今回は昼の便ということで、機内食がフルコースですが、復路のバンコク→羽田(JL34便)は深夜便ということで、機内食は着陸前の朝食の提供になるため、機内食の内容は軽めです。
フルコースを楽しみたい方、サロン2013を楽しみたい方は日本発の昼の便を押さえましょう。
片道80万円のファーストクラスもJALマイルで搭乗可!
冒頭でお話しした通り、今回利用したJAL国際線ファーストクラスは片道約80万円ほどしますが、今回私はマイルを使った特典航空券で無料で発券しています。(空港使用税と燃油サーチャージは別途必要)
これは1年以内に十分に貯めることができるマイル数です。
数年前まではマイルなんて貯めたこともなかった私ですが、JALマイルを使ってこれまでにハワイやシンガポール(エコノミークラス)、バンコク(ファーストクラス)に搭乗しました!
また、マイルを貯め始めて2年ほどでスターアライアンス世界一周航空券の発券もしました。
ファーストクラス世界一周航空券の発券に使ったマイル数は18万マイルほど、これまでにもマイルを使って国内外に何度か旅行しているので40万マイル以上貯めています。
JALマイルはANAマイルと比べると貯めづらい傾向にありますが、ANAマイル同様、ポイントを掴めば、大量に貯めることが可能です。
ANAマイルより貯めづらい分、繁忙期でも特典航空券が抑えやすいというメリットもあります。
こちらの記事でご紹介する方法を実践していただけると、マイルをこれから貯めて1年以内にビジネスクラスやファーストクラスに搭乗することも十分可能です!
私はこれまでにJALマイルを貯めて今までの期間で以下の航空券を発券しました。
- 2018年1月 福岡旅行(ANA国内線・普通席)
- 2022年11月 シンガポール旅行(JALエコノミークラス)
- 2023年5月 ハワイ旅行(JALエコノミークラス)
- 2023年8月 バンコク旅行(JALファーストクラス)
以前より気軽に、少し贅沢な旅行ができるようになったと感じています!
タイ国際航空(バンコク→成田)のファーストクラス搭乗記はこちら!
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JALの短~中距離向けビジネスクラスの搭乗機はこちら!