ブログ副管理人の社畜サポーターです!
サッカー応援のためにイランを訪問しましたが,それに伴いESTAでのアメリカ渡航ができなくなってしまいました.
そこで,今年のお盆休みのアメリカ渡航のために,アメリカの短期商用/観光ビザ(通称b1/b2ビザ)を取得したので,その方法ををご紹介致します!
Contents
ESTA(ビザ免除プログラム)が使えない場合とは?
アメリカに旅行や短期出張に行く場合,通常はESTAによる電子渡航認証を受けることで,ビザの申請を行うことなく簡便に渡航することができます.
しかし最近,イラン、イラク、北朝鮮、スーダン、シリア、リビア、ソマリア、イエメンに渡航また滞在したことがある人は,ESTAを使えなくなってしまいました.
基本的には現地の政情が不安定であり,日本政府としても渡航をしないように呼びかけている国が殆どです.しかし,魅力的な観光地を多く抱え,また日本とは伝統的な友好関係があるイランも含まれてしまっています.
アメリカビザ申請の実際について
アメリカのビザ申請全般に関する情報は,以下のwebサイトより入手できます!
https://www.ustraveldocs.com/jp_jp/index.html?firstTime=No
多くの国では,短期の観光ビザであれば,大使館にパスポートを送付すればビザを発行してもらうことができると思います.しかし,今回紹介するビザ取得に際してアメリカが他国と大きく異なっている点として,①短期観光ビザであっても面接がある,②面接に向けた補助資料の準備が推奨されているという点が挙げられます.
この背景ですが,アメリカにb1/b2ビザなどの非移民ビザを申請する全ての人は,渡航後アメリカにそのまま滞在し続ける可能性がある,という仮定のもとに審査を受けることになり,①面接や②補助資料により,その仮定を覆す,ということが建前上求められているそうです.
ビザ申請手続き① オンライン申請書(DS-160)の作成
b1/b2ビザ申請の最初にしておそらく一番面倒な手続きが,オンライン申請書(DS-160)の作成です!
まずは以下のページにアクセスし,b1/b2ビザの説明を確認しましょう!
https://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-typeb1b2.asp
上で説明した“建前”,および推奨される補助資料の記載もありますので,理解を深めておくと混乱せずに進めることができます.
確認ができましたら,ページ中ほどの“申請方法”のセクションから,申請に関するページに飛びましょう.
飛んだ先には,DS-160の記入方法を説明するyoutubeのリンクが貼ってあります!
基本的には,このyoutubeを見ながらDS-160の記入を進めていくことになるので,すぐに参照できるよう,別ウインドウなどでスタンバイしておきましょう.この記事で全てを紹介することは,残念ながら不可能です(笑)
私もこのyoutubeを見ながら作成しました!丁寧に解説されているので,特に問題なくできるのではないかと思います!
最後の写真のアップロードを除いた記入に要する時間は,トータルで2~3時間程度になるかと思います!作業途中で保存して後で呼び出す操作もできるので,まとまった時間がなくても大丈夫です!焦らず確実に記入しましょう!
b1/b2ビザ申請では,以下の情報の記入が求められます.前もって確認しておくとスムーズに進められると思います!
- 卒業した中学校・高校・大学の学部・学科・卒業年度および学校の所在地
- (会社員の方は)勤務先の会社名・部署名・所在地
- 父親・母親の氏名・生年月日
DS-160作成の途中で,ビザの種類の選択が出てきます.作成時の渡航予定は観光のみでしたが,将来的にアメリカ出張の可能性もあることから,b1・b2を選択しました(b1のみ,b2のみの選択肢もある).面接では特に仕事での渡航予定については聞かれることは無くビザが発行されたので,b1・b2を選択して幅広く取っておくのがよいでしょう!
ビザ申請手続き② 費用支払い&面接予約
DS-160の記入が完了しましたら,登録したメールアドレスに,手続きが完了した旨を知らせるメールが届きます.
このメールには,バーコード付きの書類(オンライン申請書)がPDFファイルとして添付されており,面接当日に印刷して持参することになります.1ページ目の基本事項の内容を確認しておきましょう.
さて,オンライン申請書が届きましたら,ビザ取得費用の支払いと面接の予約をすることができます.
こちらの方法も,前述したyoutubeで方法が解説されているので,参照しながら進めていきましょう!以下に示す場所から飛ぶことができます.
b1/b2ビザ取得にかかる費用17,600円は,クレジットカード払いが可能です!
予約の際,どの時間帯でもある程度予約できるのは,およそ2週間後からとなります!そこまでは, 各日とも限られた時間帯しか空いていないことが多いです!
(自分の場合は,7月12日申請書記入完了→7月25日面接)
特に長期休みの前は,短期留学に行く学生さんでビザ申請件数が大幅に増加するので,早めに申請することを心がけましょう!
ビザ申請手続き③ 資料準備~アメリカ大使館で面接
費用支払い・面接日時の予約が完了しましたら,メールが来るので確認しましょう.
そして,面接日までに以下の資料を準備します!
- 会社の在籍証明書(英語版)
- 直近3か月分の給与明細
- 銀行口座の残高証明(英語版)
- 渡航予定があれば,それを示す資料(eチケットなど)
- その他補助資料
①は,勤務先の総務に依頼すれば作成できます.
③は,日本円で約100万円以上の残高がある口座が望ましいとされています.口座のある支店での発行だと即日ですが,別の支店から発行依頼をする場合は数日要する場合があるので,余裕をもって発行しておきましょう.
⑤は,ESTAではなくビザ申請が必要となる理由の説明をサポートできる内容が良いでしょう.私は,イランで観戦した試合のチケットを持参しました.
①~③の資料は,“日本に定職・生活基盤があり,渡航費用も自ら賄うだけの貯蓄がある”⇒“アメリカに滞在し続ける心配がない”ということを説明するものになります.当記事の最初に説明した,アメリカビザ申請時の“仮定”を覆すために必要だということが分かるかと思います.
面接当日になりましたら,上記の補助資料をはじめとした必要資料を準備し,アメリカ大使館に向かいましょう!
面接時に必要な物や注意事項は,以下の箇所に記載されています
また,以下の在日米国大使館webサイトには,より詳細に面接当日の流れや注意事項が詳しく書いてあります.こちらも事前にしっかりと確認しておましょう.(画像から大使館HPに飛べます!)
上記サイトにも記載がありますが,大きな鞄の持ち込みは制限されています!自分は,必要書類一式を入れたクリアファイルと,貴重品(財布,スマートフォン)以外は溜池山王駅のロッカーに預けて,ほぼ手ぶらの状態で向かいました!
アメリカ大使館は警備が厳重で,保安検査もかなり細かく行われますので,必要ない荷物はなるべく持っていかないようにしましょう!
大使館に入館した後は,係員の指示に従って整列・書類の提出をしていきます.わかりにくい点は特になく,初めての人でも問題ないかと思います!が,特に混雑する時期(長期休みの前)などは大使館入館から出るまで2時間程度かかりますので,そこは覚悟をしておいた方がよいかと思います(笑)
大まかな流れは以下の通りです!
- 大使館領事部の入り口で受付,番号札を発行してもらう
- 領事部に入り,提出窓口で書類を提出.おそらく書類のチェックが行われる.(結構待ちます)
- 番号札の番号で窓口に呼ばれ,面接に来た理由などの簡単な確認.終わったら書類が返却されるので,面接待ちの列に並ぶ.(ここも結構待ちます)
- 自分の番になったら窓口の面接担当管に書類を渡し,面接を受ける
順番が近づいてくると,少し緊張しますが,心配することはありません(笑)
さぁ,いよいよ面接です!
私の面接では以下のようなやり取りをしました!
- なぜESTAを使わずにビザを申請するか(→イランに渡航したため)
- イランで訪問した場所は?(→テヘランのみ滞在)
- イラン訪問の目的は?(→サッカー観戦のため)
- それは日本代表の試合か?(→持参したチケットを見せて,日本の鹿島アントラーズというクラブチームの試合であることを説明)
- アメリカの渡航予定は?(→8/10~8/18で渡航する)
- 訪問予定の場所は?(→ラスベガス,グランドキャニオン,モニュメントバレーなど)
以上のやり取りが終了後,“パスポートは1週間程度で返送される”旨が伝えられるので,ようやくビザ発行の許可が下りて一安心,といった気持ちになります(笑)
会話は平易な英語で行われるので,多くの方にとっては問題なく進められるかと思います.もし詰まってしまっても,面接官の方は簡単な日本語でも会話をできるようですので,心配しなくても大丈夫です!
あとはパスポートの返送を待ちましょう!
ビザ入手!
面接から約1週間で,パスポートが返送されてきます!
発送の連絡がメールで知らされるので,いつ来るか…の心配も不要です!
ビザはこちら!!
アメリカらしいデザイン!そして,とてもかっこいいです!(笑)
アメリカ短期商用/観光ビザ(b1/b2ビザ)取得方法まとめ
通常であればESTAで事足りるはずのところ,イラン等に渡航してしまったが故に,使えなくなってしまった方は以外と多いかと思います!
普通の国におけるビザ発行プロセスと比較して多少面倒ではありますが,一度発行すれば10年有効,つまりパスポートの切り替えまで使うことができるビザなので,頑張って発行する価値は大いにありそうです!
ESTAが使えなくなってしまってもご安心を!
作業が多いアメリカビザ取得に際し,本記事がその一助になれば幸いです!