ブログ副管理人の社畜サポーターです!
マイラー界隈ではSPGアメックスカードの爆裂キャンペーンが話題をさらっておりますが(笑)、ひっそりと2022年GW期間の国際線特典航空券予約がANA・JALともに開始されております!
私たちも1年でのコロナ終息を期待して今年のゴールデンウィーク・お盆休みの国際線特典航空券を押さえていましたが、あえなくキャンセル・・・多くの皆様が同じ経験をされているのではないかと思います。この先もいつ渡航できるようになるのか、なかなか出口が見えにくい状況でありますよね。
しかし!!最近の国内外の情勢を見ると、早くて今年の年末年始には一部地域へは渡航できるようになり、来年のゴールデンウィークにはさらに渡航可能先が広がることが期待できるのではないかと思われる情報が出始めています。(つまり、海外旅行が本格解禁)
そうなると渡航可能先への航空便は需要が集中して航空券が高騰することが予想されるので、現時点で特典航空券を仕込んでおくことは必須です。“見えてから”動くと遅いですからね。
本記事では、日本および世界の情勢をもとに、2022年GWに渡航可能である可能性が高い地域を考察してみようと思います!
まずは前編として、海外旅行が可能になる条件を整理してみたいと思います!
Contents
現在の渡航に際してのネックは?
現在の状況を簡潔に述べると、【渡航は意外とできるけど、帰ってきたら大変】であることから旅行ができない、ということになります。
現在の日本では、もし渡航して帰国した場合、2週間の自己隔離が求められています。帰国後、空港から自宅や隔離場所まで公共交通機関を使わず移動し、そこから自己隔離を2週間というのは、普通の会社員にはほぼ不可能でしょう。2週間完全リモートワークが可能だったとしても、それ以外の点でもハードルが高いのは間違いありません。
一方、渡航先については、国境政策で厳密に隔離をさせられる台湾、香港、シンガポール、NZなどの国がある一方、出発前の陰性証明があれば入国できてしまうアメリカのような国もあります。ですので、帰国後の2週間隔離が問題ない人であれば、実は渡航先を選べば比較的普通に行けてしまうわけです。
これからわかるように、一般の会社員が自由に渡航できるようになるには、
- 日本国内の感染状況が改善し、渡航先から受け入れられる
- 渡航先の感染状況が改善し、日本帰国時に受け入れられる
のいずれも必要になる、ということです。これが現実になる切り札が、現在接種が進んでいるワクチンということになります。
渡航の自由化に向けた海外の動きは?
海外では渡航自由化に向けてどのような動きがあるのか、現在見えている情報を整理してみます。
現段階での自由な渡航の条件は“ワクチンパスポート”か“トラベルバブル”
現在、海外渡航の正常化に向けた動きとして検討されている枠組みが、トラベルバブル、そしてワクチンパスポートの2つです。
トラベルバブルとは
厳密な国境政策を敷いて国内のコロナ流行をシャットアウトしている国や地域同士で、隔離等の処置無しで自由に行き来できるようにする協定のことです。トラベルバブルを結ぶ条件としては、
- 国内に感染者がいない
- 国外からウイルスを侵入させない体制ができている
ことが必須となります。ワクチンの接種は要件にはなっていません。
最近では、オーストラリアとニュージーランドの間でトラベルバブルが結ばれたことがニュースとなっています。
豪とNZ、双方向の自由渡航を再開 入国時の隔離なし(BBC)
ワクチンの普及を待たずとも、人的交流が再開できるのがメリットです。一方で、トラベルバブル外の地域とは断絶が続くことになり、本格的な渡航解禁、という訳ではなく、あくまでも世界的な感染症完全終息までの先行的な措置という意味合いが強くなります。
ワクチンパスポートとは
有効性のあるワクチンを接種した人については入国制限を撤廃する、というものです。
現時点で導入した国や地域はありませんが、ワクチン接種で先行しているEU各国で導入に向けた検討が進められています。接種証明をどのように示すのかなど、詳細はまだ決まっておりません。
EU、域外からの観光客受け入れ計画を発表 ワクチン接種が条件(BBC)
イタリア、日本観光客受け入れへ ワクチン接種証明あれば隔離なし
一方、ワクチン接種の有無によって受けられるサービスや行動範囲に差が生じてしまい、差別につながるという懸念も一部ではあることから、各国内のイベントなどへの導入はあまり進まないと見られています。
日本の現状は?
日本では、経済活動と感染症対策との両立という観点から、また、入国者への行動制限(=私権の制限)を課す法律が無いことから、厳密な国境政策による感染者流入のシャットアウトは行っていません。そのため、ワクチン接種を待たずにトラベルバブルを結ぶことは現実的にあり得ず、とにかくワクチン接種が鍵を握ることになります。
日本から自由に渡航できるようになる条件とは?
以上を踏まえ、日本から海外へ自由に海外旅行ができる条件を推測してみます。
日本:ワクチン接種7~8割完了が条件か
日本側の渡航自由化条件は至ってシンプルで、日本国内でワクチン接種が進むことが必須です。
その上で、ワクチン接種済の人は海外から帰国した際の自己隔離が免除(渡航先よるでしょうが…)という流れになるのではないかと推測されます。というか、それしか恐らく自由化への道筋はありません。
タイミングですが、高齢者向け接種が完了し、一般枠がスタートしてすぐにこのような対応が始まるとはちょっと考えにくいです。そうするとワクチンを早く接種したもの勝ちの様相を呈してしまい、日本の行政が最大限気にする“平等”に反してしまいます…
この海外渡航制限に限らず、ワクチン接種が進むことによる様々な制限の緩和やGo Toキャンペーンなどの需要喚起策の再開は、国民の7割~8割が接種完了(大方の希望者が全員2回打てた)し、集団免疫が形成され感染者が目に見えて減少した段階でスタートするのではないかと思います。一通りワクチンが行きわたれば、不公平感が無くなりますしね。
この7~8割接種完了の時期については、5月からのワクチン接種スピードに懸かっているのは間違いありません。記事執筆時点では医療従事者、高齢者あわせて約150万人,率にして1.25%の接種が完了しています。ここから先、全国の1日あたり接種回数がどこまで伸びるかで、コロナ禍の出口に到達できる時期が大きく変わってきます。日本国民の8割に2回接種が完了するまでの期間は、
- 60万人/日 →約10.4ヶ月(2022年3月)
- 80万人/日 →約7.8ヶ月(2022年1月)
- 100万人/日 →約6.3ヶ月(2021年11月)
となります。
菅総理が発言した“1日100万人接種”は茶化すような夢物語でも何でもなく、少しでも早く日常を取り戻すために目指すべき数字です。もし達成できれば、年末年始には正常化することができます。
とは言うものの、土日も関係なく100万人/日の接種というのはやはりハードルが高く、少しペースダウンすることも考えると、80万人/日というのは一つのラインでしょう。そうすると8割接種完了は年明けとなります。年末年始に向けて諸々の緩和はできるかな・・・どうかな・・・?というスケジュール感ですね。
さて、この接種スケジュール感を見ると・・・年末年始はなかなか微妙なラインですね・・・私もこの計算をしてみる前は、実は年末年始には海外いけるんじゃ???と思っていましたが、冷静に考えるとなかなか・・・です。
ですが、ワクチン接種スピードが低調に終わったとしても、来年3月には出口に到達できる状況になることはかなり可能性が高そうです。ということは、2022年GWには、ある程度の渡航自由化は見込めるかもしれません!
渡航先:コロナ感染者抑制国 or ワクチン接種済国
続いて、どこに行けるかの問題を考えてみます。
日本国内でのワクチン接種が進み、渡航制限が緩和された後も、感染者数が減少していない国から帰国する場合は、自己隔離が課される可能性が高いと見ています。ワクチンの効果がどこまで持続するのか、まだ見えていない部分が多いからです。
ということは、ワクチン接種が進んでおらず、かといって国内での蔓延も抑制できていない国・地域への渡航計画はリスキーである(行けない可能性がありそう)といえます。
行っても問題なさそうな国・地域の条件は、
- ワクチン接種が進み、感染者数が減少している国
- ワクチン接種が進んでいなくとも、厳密な国境政策を敷き、国内での蔓延を抑えている国
の2パターンになると思われます。
①については、日本、そして渡航先いずれもワクチン接種が進んでおり、ワクチンパスポート的な枠組みが適用されることが期待できます。②についても、ワクチン接種完了者への扱いが緩和されることは十分に可能性があるでしょう。そして、感染が蔓延していないという点が、日本に帰国する際にも恐らく必要になってきます。
まとめ
以上、2022年GWに渡航が可能となる条件を整理しました。
後編では、この条件を満たすことが期待できる国を分析してみようと思います!