2019年5月(ニューヨーク線)、2020年3月(ヒューストン線)の北米旅行でANAファーストクラスを利用した際の搭乗記です。
皆さんはANA国際線ファーストクラスを利用されたことはありますか?
離陸前にシャンパン、離陸後は高級レストラン並みのお料理と飲み物、食後はフルフラットのベッドで一休み、小腹が空いたら好きな時に軽食やドリンク、、、!
片道100万円近くするファーストクラスはこれまで縁のない世界だと思っていました。
ですが、マイルを貯めてからビジネスクラスやファーストクラスに乗ることができるようになりました!
ANAファーストクラスにこれまでに2回搭乗しました。2019年には日本発(成田空港→ニューヨークJFK空港)、2020年には海外発(ヒューストン空港→成田空港)を体験したので、比較しながらご紹介したいと思います。
ビジネスクラスでも十分と思っていましたが、ファーストクラスは全てが至高!別次元でした。
マイルを貯めれば、誰でもファーストクラスに搭乗できます。素晴らしい体験をぜひブログを読んでくださっている読者の皆さんにもしていただきたいと思います。ぜひご覧ください!
2019年はスターアライアンス世界一周航空券、2020年はANA特典航空券で復路のみファーストクラス(往路はビジネスクラス)発券しています。北米線は10時間越えの長距離ということで、エコノミークラスなら気合が必要ですが、ファーストクラスだと本当にあっという間、快適で最高の空の旅でした。
Contents
ANA国際線ファーストクラスとは
ANA国際線 搭乗クラスは4種類
ANA国際線には以下の4種類の搭乗クラスがあります。
- エコノミークラス
- プレミアムエコノミークラス
- ビジネスクラス
- ファーストクラス【今回搭乗!】
(※②のプレミアムエコノミークラスと④のファーストクラスは路線によってはない場合もあり)
2013年から11年連続、ANAは英国の格付機関SKYTRAX社より世界最高評価「5スター」の航空会社に認定されました。
数多くある航空会社の中で「5スター」として認定されているのはANAを含めて世界で10社のみです。
そんなANAのファーストクラスは世界最高峰のフライトと言えるでしょう。
ANAファーストクラスのシートは3種類
現在、ANAファーストクラスのシートはANA FIRST SQUARE(777-300ER )、2019年より運用開始したTHE Suite(777-300ER 新212席)、同じく2019年より運用開始したホノルル線のエアバスA380のファーストクラスのファーストクラス(A380-800)の3種類あります。
執筆時点(2024年12月)でファーストクラス設定のある路線は、羽田発着はサンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、ロンドン、成田発着はサンフランシスコ、シカゴ、ホノルルということで限られた路線での運行となっています。
コロナ以前はより多くの路線で利用できたので、少し残念です。これから増えることに期待したいですね!
- ANA FIRST SQUARE(777-300ER 212席)【今回搭乗!】
- THE Suite(B777-300ER 新212席)
- エアバスA380のファーストクラス(A380-800)ホノルル線のみ
THE Suiteは2019年より運用開始の新しいファーストクラスシートです。
エアバスA380はハワイ線で運用されている飛行機です。フライングホヌでおなじみのウミガメの飛行機です。
エアバス380のファーストクラスはハワイ線だけの運用になっています。
今回搭乗した飛行機の機材はANA FIRST SQUARE(777-300ER )です。
ファーストクラスは4席×2列で全部で8席あります。
エコノミークラスが横9列あるのに対し、ファーストクラスは4列と広いことがこの図からも分かりますね!
実はビジネスクラスとファーストクラスどちらも4列ということで、列の数は変わりません。以前、同じ機材の新機材(ボーイング777-300ER 新212席)のビジネスクラスに搭乗した際も幅はかなり広く感じました。ファーストクラスは縦の長さが十分確保されており、足元にかなり余裕がある点が大きく異なると感じました。
高い壁で仕切られたスクエア型のシェル、内部はあらゆる無駄を削ぎ、最大限の心地よいスペースを確保しています。まるで自宅のようなプライベート空間で最上級の空の旅をお楽しみいただけます。
説明にある通り、高い壁があるためプライベート感があるのが特徴です。もちろん、全席通路アクセス可能です。
執筆時現在(2024年12月)では成田発ニューヨーク(JFK)行きは無く、羽田発(NH110便)の運行になっています。また、コロナ禍にファーストクラス設定のあるボーイング777の機材を手放してしまった関係で、現在ヒューストン線にファーストクラスの設定は無いようです。
機内のサービス自体はどちらも最高ですが、日本発と海外発ではチェックインやラウンジといった飛行機搭乗前のサービスが異なります。それぞれご紹介します!
【成田空港】Zカウンター「ANA SUITE CHECK-IN」で優雅なチェックイン!
2019年5月のGW明けの平日。空港はガラガラなのかと思いきや、そこそこ賑わっていました。
成田空港からファーストクラスに搭乗する際はZカウンター(通称Z小屋)にある「ANA SUITE CHECK-IN」で優雅なチェックインができるんです!
こちらを利用できるのはANA運行便を利用する、ファーストクラスを利用者および同行者1名とANA最上級会員「ダイヤモンドサービス」メンバー、および同行者1名のみ。
非常に限られた方しか利用できない特別なチェックインカウンターです。
初めてのファーストクラス搭乗、プライベート感があるためカウンターの中の様子もわからず、少し緊張。
Zカウンターに入ると、大理石の重厚感がある、広い空間が広がっています。カウンターごとに仕切りがあります。
チェックインの際に同行者が待ったり、待ち時間が発生した際に座るソファもあります。カウンター自体空いていたので、ソファもガラガラでした。
静かな雰囲気で緊張していましたが、スタッフの方が優しく話しかけてくれ、和みました。
初めてのファーストクラスでこちらのカウンターも初めてという旨お話ししたら、カウンターでお写真を撮っていただきました。嬉しいです。
チェックイン後は専用通路より隣接の保安検査場へ直接進むことができ、あっという間に手荷物検査を終えました。
【成田空港】ANAスイートラウンジ
こちらのブログをご覧の方はご存知だと思いますが、国際線のANAのラウンジは以下の2種類あります。
- ANA SUITE LOUNGE:ファーストクラス搭乗時、ANAダイヤモンドメンバー、ANAミリオンマイラー)
- ANA LOUNGE:ビジネスクラス搭乗時、ANAプラチナメンバー、ANAブロンズメンバー
※ANAグループ運航便・スター アライアンス加盟航空会社運航便*にご搭乗便の場合
※ミリオンマイラープログラム「Lounge Access Card」でのご入室の際は、ANAグループ運航便搭乗時に限る
カウンターでファーストクラス搭乗のため、ANAスイートラウンジを使える旨、案内いただきました。
成田空港のファーストクラスラウンジは第3サテライトと第4サテライト(どちらも4階)の2箇所あります。
どちらも利用しましたが、サービス内容は同じでした!
搭乗口近くのラウンジを利用すると良いでしょう。
地図を見ると離れているように見えますが、1階に第4・5サテライト地下連絡通路があるため、移動にはそこまで時間がかかりません。
万が一、片方のラウンジが混んでいる場合はもう一方のラウンジを利用するといったこともできそうです。
また、連絡通路は動く歩道があるので、移動しやすいです。
それでは、4階のANAスイートラウンジに向かいます。
ラウンジに入ると席に案内していただき、ドリンクと食事のメニューをいただきました。
ビュッフェ形式でいただけるほか、オーダーすることもできるようで、シャンパンをいただきました。
ラウンジに並んでいるお料理はホテルのビュッフェのように充実しています。
これが空港の待ち時間なんてとても贅沢です。
日本酒、ワイン、ウイスキーなどお酒もいただけます。
ラウンジではシャンパンをいただいて、そして搭乗前にシャワーを浴びて、搭乗までの時間を過ごしました。
そしてなんと!ファーストクラスラウンジが初めてだということを、チェックイン時のスタッフの方からラウンジのスタッフの方に伝えていただいていたようで、素敵なプレートを出していただくサプライズがありました。感激です。
搭乗前からANAスタッフの方のホスピタリティを感じて幸せな気持ちに。
素晴らしいラウンジで、飛行機に乗る前から大満足!
詳しくは別記事にてご紹介予定です。
東京(成田)→ニューヨーク(JFK) 機内
東京(成田)→ニューヨーク(JFK)(NH10便)を利用しました。
ファーストクラスを利用している場合、グループ1で搭乗できます。
そのため、ANA国際線の搭乗は車椅子を利用していたり、2歳以下の小さな子どもがいたり、搭乗の手伝いが必要な方が搭乗した後に、最優先で搭乗することができます。
- Group1 ファーストクラス、「ダイヤモンドサービス」メンバー
- Group2 ビジネスクラス、「プラチナサービス」メンバー、スーパーフライヤーズ会員、「スター アライアンス・ゴールド」メンバー
- Group3 窓際席のお客様
- Group4 中央席のお客様
- Group5 通路席のお客様
本当だったらグループ1で真っ先に飛行機に乗れるはずが、ラウンジを満喫しすぎて、最終案内になってしまいました(笑)
ファーストクラスの座席へ!
機材はボーイング777-300ERのANA FIRST SQUAREのファーストクラスのシートです。ファーストクラスは全部で8席。
ファーストクラスの座席は全部で8席。8席中、5席埋まっていました。
座席は窓側の2Aを指定しました。
さて、機内に進んで座席番号を告げて、客室乗務員の方に案内していただきます。
「減量マイラー様、本日担当の〇〇です」と名前を呼んで、挨拶していただきます。どうやら、乗客全員のお名前を把握しているようです。
そして、こちらがANAファーストクラスの座席です。
個室感のある広い座席に、サイドテーブル、ふわふわのクッション!
高い壁で仕切られており、プライベート感があります。
モニター横のテーブルにはヘッドフォンとアメニティと、、、
なんと、飴とカードが添えられていました。
カートを見てみるとスタッフの方がメッセージを描いてくださったようです!
どうやら、チェックインカウンターからラウンジ、ラウンジから客室乗務員の方といったように連携して、用意してくださったようです。本当にありがとうございます!
着席すると、ウェルカムドリンクをいただけるということで、オレンジジュースをいただきました。ラウンジで散々シャンパンをいただいた後だったので、食事の時まで束の間の休肝です(笑)
ビジネスクラスではプラスチックグラスでの提供ですが、ファーストクラスはガラスのグラスで提供してくださるのも嬉しいポイント!
ファーストクラスのシートと搭乗券!これからニューヨークまで10時間以上ファーストクラスを満喫できると思うと、気持ちが高まります。
さて、座席の紹介に戻ります。
液晶は23インチと大型です。
モニターの下は物置になっているほか、ベッドにする際は足置きになります。
さらに下にも荷物を置くことができます。
通路側の壁にはちょっとした収納スペースがあります。
押すと開いてメガネ等収納することができます。
また、窓側にもたくさんの扉があり、
扉を開けるとヘッドフォンやエンターテイメント用コントローラー、シートコントローラー、ユニバーサルタイプのPC電源、USBポート、ペットボトルホルダーがあります。
ユニバーサルタイプのPC電源、USBポート、右側はシート用コントローラーです。
ボタンひとつで、離着陸体制、リラックス、ベッド、といった角度に調整できます。
また、詳細設定もできたり、DO NOT DISTURBモード(おやすみモード)にもすることができます。
こちらのボタンは照明スイッチで上のボタンはモニターの両サイド、下のボタンは足元の照明が点灯します。
こちらは読書灯です。
凹みを押すと点灯します。少しわかりづらいですが、右側にも読書等があり、2つ点灯することでより明るくなります。
サイドには機内誌等収納されています。
さらに、通路側にはジャケットの専用収納スペースもあります。
ヘッドホンはSONYのもので、ノイズキャンセリング機能のついたもので、音が良く聞こえ、映画を堪能できました!
ブランケットはオーガニックコットンブランド「テネリータ」のもので、高品質のオーガニックコットンが使用されています。表には高級カシミアを使い、コットンの通気性とカシミアの保温性を兼ね備えているものだそう。
アメニティはGlobe-Trotter(グローブ・トロッター)のものでした。執筆時現在(2024年11月)ANAオリジナルETTINGER(エッティンガー)が主に採用されており、時期によってはGlobe-Trotter(グローブ・トロッター)のものになるようです。
上質なポーチで、搭乗してから5年経った今でも、時々飾ったりして、今でも大切に自宅に保管しています。
ポーチの中身は以下の通りです。
執筆時点(2024年12月)はTHE GINZAではなく、カネボウ化粧品が展開するラグジュアリースキンケア・コスメブランドのセンサイの化粧品になっているようです。
- 歯ブラシ
- イヤープラグ
- アイマスク
- THE GINZAの化粧品
普段高級な化粧品を使うことはほとんどないので、とても特別感があります!
機内Wi-Fiサービスのチケットをいただきました。100MBですが、機内でLINEを送受信できて、感激です。
お化粧室
清潔感があるお手洗いです。蘭の花が添えてあります。
手拭き用のタオルがあるほか、THE GINZAの化粧品も置いてあります。
フェイス&ボディシート、歯ブラシ、マウスウォッシュも置いてあり、アメニティも充実しています。
持ち帰り可能なリラックスウェア
また、機内でくつろげるようにと、リラックスウェアを用意してくださり、着替えました。
リラックスウェアはオーガニックコットンを100%使用しているようで、着心地が良く、機内で快適に過ごすことができました。
そして、元々着ていたワンピースは皺にならないようにと、ハンガーに掛けて保管してくださりました。細やかな心配りが嬉しいです。
リラックスウェア用の巾着袋も一緒にくださり、持ち帰って自宅でも使っています。
こちらのカーディガンも貸してくださります。こちらは持ち帰れないのでご注意ください(笑)
フルコースの機内食
シートベルトサインが消えて、少し経つと機内食の時間です。
おしぼりを出していただき、お待ちかねの機内食の始まりです!
メニューは上質なケースに入っています。
お食事のメニューとドリンクメニューに分かれています。
ANAの国際線ファーストクラスの機内食は和食か洋食から選べます。ANAシェフチームとメニューによっては著名シェフによって考案されており、ANAでしか味わえないコース料理をいただけます。
和食は祇園にしかわの西川氏が考案したものでした。
洋食はANAシェフチームによって考案されたもので、メインを和牛フィレ肉、金目鯛のポワレ、ラパンとオマール海老のバロティーヌ、ラビオリから選べました。
今回は和食をチョイスしました!
メニューは事前に公式ホームページで確認できます。メニューが決まっている場合は搭乗の24時間前までに、ネットでファーストクラス機内食事前予約サービスで予約されるのがおすすめです!
また、ドリンクは著名なソムリエにより厳選された世界各地のワインのほか、日本酒、焼酎カクテル、ウイスキー、ビール、日本茶、コーヒー、紅茶などバラエティ豊かです。
ウイスキーはサントリーウイスキー響21年(ニューヨーク・フランクフルト・ロンドン路線。それ以外の路線では響17年)、日本茶は抹茶があったり、こだわりを感じられます。
まずは、シャンパン、クリュッグ2004をいただきます。初KRUGということで、嬉しい!
ちなみにクリュッグはヴィンテージシャンパンで、素晴らしい年にしか作られない貴重なものです。ボトルで8万円ほどする高級シャンパン!
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しかし、残念なことに、当時はワインの知識が乏しく、豚に真珠だったかもしれません。
でも、美味しいということだけは分かりました(笑)
マイラーでお酒を楽しまれる方はワインスクールもとってもおすすめです。
空を背景にシャンパングラスの写真を撮ろうと思いましたが、ファーストクラスの座席が広く、窓まで手が届かないことに気づきました(笑)
それにしても優雅です。
機内食は和食をチョイスしました。
アミューズは和食洋食共通です。
- シナモンナッツスティック
- 土佐珍味豆腐とビーツのマリネ いよかんオイル風味
- アナゴのポン酢ジュレ 生姜風味
- 塩ダラのブランダード
先付は煮こごり(車海老 生うに 湯葉)です。
機内でいただけるお料理とは思えないクオリティ。機内食のウニということで美味しいのか不安でしたが、、、、さすがANAファーストクラス!美味しくて感動しました。
前菜は鯖寿司 蛤ジュレ掛け 鯛の子木の芽味噌 出汁巻き 三色団子。
春を感じる献立ですね。而今 純米大吟醸と一緒にいただきます。
煮物椀 うすい豆腐 油目葛打ち
うすい豆腐はうすい豆というエンドウ豆を使った寄せ豆腐だそう。
油目も初めていただきましたが、こちらは春が旬のお魚のようです。
向付は鯛昆布〆と貝柱昆布〆です。煎り酒でいただきます。
左から温菜のぐじ酒蒸し春菊ソース、主菜の焼き筍広島産神石牛サーロインすき焼き べっこう飴、小鉢のホワイトアスパラジュレ掛けトマト添えです。
ご飯、味噌汁、香の物です。ご飯は島根県産、雲南市産つや姫「金芽米」です。金芽米(きんめまい)は品種の名前ではなく、米の精米方法を指し、胚芽の基底部と亜糊粉層が残るように精米しているそう。玄米に近い栄養素の高さと美味しさを両立しているお米だそう。
和菓子はあんみつです。
小菓子もいただきました。甘いものは別腹!
食後にお水もいただきました。
食後のお昼寝
東京→ニューヨークは約13時間のフライト。お食事をいただいた後もまだまだ時間があるので、ゆっくり休みます。
客室乗務員の方がお手洗いに行っている間にベッドを作ってくださいました。
ANAのファーストクラスのベッドや布団、カバー類は快適さが追求されています。
ベッドパッドは西川の「エアー」で、大谷翔平選手をはじめ多くのアスリートが海外遠征で利用されているそう。
また、掛け布団も西川のもので、保温性の高い特殊加工された羽毛が使われています。枕はハンガリー産ホワイトダックダウンを使用した軽くてふかふかな枕です。
さらに、カバー類は肌触りの良いエジプト綿100%と随所にこだわりを感じられます。
もちろんベッドはフルフラットです。
機内も暗くなってお休みモードです。
太平洋上空を飛行中。こんな快適な空間でニューヨークに向かえるなんて、夢のようです。
着陸前の食事
小腹が空いた時にいただける、ラーメンやハンバーガー、親子丼、チーズプレートやフルーツ等、メニューもあり、心惹かれましたが、コース料理をいただいて満腹!
ニューヨーク到着前に和食のセットメニューをいただきました。
- 煮物 あご野焼きの煮物
- 主菜 鰆揚げ漬け煮と鶏塩焼き
- お粥(ご飯も選択可)・味噌汁・香の物
- ご飯のおとも 海苔・納豆・絹糸塩昆布
ドリンクは千疋屋のうんしゅう蜜柑ジュースをお願いしました。みかんを丸ごと絞ったようなフレッシュなジュースでこれまでに飲んだオレンジジュースで一番美味しかったです。
こちらのジュースは数万円するワインとは違い、4,000円弱で買えるようです。高級ジュースですが、国際線ファーストクラスのお味を楽しめるなら、もはやお安く感じてしまいます。
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預け荷物は最優先で受け取り可能!
食事を終えて、読書をしたり、身支度を整えるとあっという間に着陸体制に。
快適なファーストクラスで、ゆっくり体を休めることができました。
また、フライト中には客室乗務員の方が適度な距離感で、コミュニケーションをとってくださり、心地よかったです。
世界一周旅行の最初のフライトに相応しい、素晴らしいフライトでした。
預けた荷物はファーストクラスのプライオリティタグが付いており、ほぼ一番最初に出てきました。
また、割れ物用のタグにはメッセージが!ANAのスタッフの方々の心配りに感激です。
【ヒューストン空港】ユナイテッド ポラリスラウンジ
こちらは2020年3月にNH173便ヒューストン→東京(成田)を利用した際の搭乗記です。
ヒューストン・ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港にはANAラウンジはないため、ユナイテッド航空のラウンジを利用することになります。
海外の空港ではANAラウンジが無く、スターアライアンスに加盟している航空会社のラウンジを利用できることが多いです。
- せっかくならANAファーストクラスラウンジを利用したい
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ANA SUITE CHECK-INでチェックインから優雅な気分を体験したい
という方は日本発のファーストクラス搭乗がおすすめです。
ヒューストン空港で、ANAや他スターアライアンス加盟航空会社運航便を利用する際に使えるラウンジは以下の2つのユナイテッド航空のラウンジです。
- ユナイテッド・ポラリスラウンジ:ファーストクラス搭乗時【今回利用】
- ユナイテッド・クラブ:ファーストクラス搭乗時、ダイヤモンドメンバー、プラチナメンバー、スターフライヤーズ会員、スターアライアンス・ゴールドメンバー
ユナイテッド・ポラリスラウンジはファーストクラスラウンジではありませんが、ユナイテッド・クラブより利用条件の厳しいラウンジです。
朝早いからか、コロナ禍に入りつつある状況だからか、閑散としていました。
大理石を基調とした、落ち着いたインテリアです。
温かいお料理やシリアル類も充実しており、ホテルのビュッフェのような品揃えです。
ハム、チーズ、ナッツ。お酒と一緒にいただきたくなります。
オーダーできるお料理のメニューがあったので、オムレツを頼みました。
写真だと伝わりづらいかもしれませんが、かなり大きくてびっくり!
卵3つは使っていると思われるボリューム。
ラウンジで過ごしているとあっという間に搭乗時間に。ファーストクラスの空の旅の始まりです!
ヒューストン→東京(成田)機内
機材は往路同様、ボーイング777-300ERのファーストクラス、ANA FIRST SQUAREです。
2人での利用ということで、中央2列(1D,1G)を指定しました。
客室乗務員の方に「減量マイラー様、おかえりなさいませ」と声をかけていただき、帰国することを実感。約3週間南米を旅行した際の帰国便ということで、日本語で挨拶をしてくださると、ほっとします。
ウェルカムドリンクはシャンパンをいただきました。フルートグラスで提供していただいて、気持ちが高まります。
個室間のあるシートなので、隣であっても話すときは身を乗り出さなければ顔を合わせることができません(笑)
中央の仕切りは飛行中は閉めることもできます。
往路同様、ヘッドホンはSONYのノイズキャンセリング機能付きのもので、リラックスウェアやスリッパも用意していただきました。
リフレッシュシートやANA機内Wi-Fiサービスのチケット、リップクリームをいただきました。特にリップクリームは保湿効果が高いもので、機内で重宝しました。
アメニティはニューヨーク線と同様Globe-Trotter(グローブ・トロッター)のものでした。ですが、色違いをゲットできて嬉しいです。
フルコースの機内食
シートベルト着用サインが消えて、機内食をいただきます。
ドリンクはもちろんクリュッグ!JALファーストクラスは日本発と海外発でシャンパンの種類が変わりますが、ANAファーストクラスは往復どちらもクリュッグをいただけて嬉しいです。
機内食は和食と洋食から選択できますが、今回も和食を選択しました。
アミューズは和食洋食共通です。
- ANAオリジナルスティック
- グリンピース・アボカドのディップソース
- アナゴのポン酢ジュレ 生姜風味
- 抹茶とフォアグラのテリーヌ
手前にあるのは先付けで子持ち槍烏賊(やりいか)とうるい梅黄味酢。
前菜は真鯛桜葉寿司 もろこ煮浸し 車海老黄味雪洞(ぼんぼり)和え 烏賊菜種焼 合鴨山椒焼き 寄せ桜チーズ そら豆蜜煮
春の訪れを感じる献立です。ヒューストンで槍烏賊やうるいといった食材を使った繊細な和食の機内食が作られていると思うとすごいですね。
続いてお椀の蛤真丈(はまぐりしんじょう)。
お作りは本鮪中とろ重ね さより焼き霜。
盛り付けも美しいです。
炊き合わせは甘鯛薯蕷蒸し。薯蕷蒸し(じょうよむし)はすりおろしたやまのいもを材料の上にのせて蒸し、仕上げにあんをかけた料理だそう。
小鉢は青柳 鳥貝 山椒オリーブ酢。
主菜は目抜けふき味噌焼きと牛肉塩アスパラガス巻き。
ご飯、味噌汁、香の物です。お米は千葉県木更津産ゆうだい21でニューヨーク線同様、金芽米でした。
デザートは色々あったのですが、ヒューストン空港のポラリスラウンジでいただいたオムレツが効いていて、ようかんしか食べらませんでした(笑)
嬉しいサプライズ!
食後、客室乗務員の方に後ろの座席に来るよう案内していただき、向かうと、ハネムーンということでサプライズを用意していただきました。
メッセージカードとプレート、フルーツの入ったシャンパンカクテルと可愛い風船そしてオリジナルボールペンやトランプ等のプレゼントもいただきました。
こんなに可愛くデコレーションしていただき、感激です。
写真をたくさん撮っていただき、デザートとドリンクは美味しくいただきました!
そして食後には小菓子をいただきました。
食後のお昼寝
食後は隣の空席にベッドを作ってくださいました。ファーストクラスの乗客は私たちだけということで、私たちが横になると、機内の照明を暗くしてくださいました。
自分のペースで機内の照明が切り替わることは無いので、不思議な感覚です。
写真を見ていただくと、広さに余裕があることがお分かりいただけるかと思います。
ANAオリジナルアロマと水もいただきました。
快適な座席で食事を楽しんでいると機内にいることを忘れそうになります。
着陸前の食事
目が覚めると機内を明るくしていただき、着陸前にお食事をいただきます。
着陸前にはアラカルトで鯛茶漬けとひじきの煮物をいただきました。
食後にはヨーグルトとフルーツジュースを。
14時間のフライトもあっという間
食事をいただいたら、日本に到着。搭乗前は14時間はかなり長いように感じましたが、ファーストクラスということで、全然体力的には問題ありませんでした。そしてファーストクラスの長距離路線に乗ったという満足感がありました。
ファーストクラスなので、預け荷物も最優先で受け取り可能で嬉しいですね。
ANAファーストクラスは日本発と海外発どちらがオススメ?
以上、ファーストクラスの搭乗記でした。
往復どちらもファーストクラスに乗れたら最高ですが、8席ということで席数も限られており、また必要マイル数も多いということで、ビジネスクラス等、他の搭乗クラスと組み合わせてチケットを取る方もいらっしゃると思います。
日本発と海外発どちらも体験して、それぞれにメリット・デメリットがあると感じたので、ご紹介します。
日本発(羽田・成田)のメリット
【こんな方におすすめ】
- より長くファーストクラスに乗りたい(欧米線)
- ANAスイートチェックインを利用したい
- ANAスイートラウンジを利用したい
- 機内食は和食が良い
欧米線の場合は日本発の方が飛行時間が長いので、より長くファーストクラスを楽しむことができます。
また、日本発(羽田・成田)のフライトではANAスイートチェックイン、ANAスイートラウンジを利用できる点が大きなメリットでしょう。
海外発でもファーストクラスラウンジ等利用できますが、ANAのファーストクラスラウンジは本当に素晴らしいのでぜひ体験するべきだと思います。
また、機内食は和食を召し上がりたい方は日本発の和食の方がやはり美味しいため、日本発のファーストクラスがおすすめです。(といっても、海外発も比べなければ普通に美味しいです。)
また、旅程にもよりますが、出国時が一番元気で飛行機を堪能できると感じます(笑)
日本発のデメリット
最初に最高のフライトを体験してしまうという点でしょうか。
お楽しみは最後に取っておきたいと考える方に取ってはデメリットと言えるでしょう。
海外発のメリット
【こんな方におすすめ】
- より長くファーストクラスに乗りたい(北米線)
- ANA以外の海外のファーストクラスラウンジを利用してみたい
- 旅の最後の最後までお楽しみを取っておきたい
北米線の場合は海外発の方が飛行時間が長いので、より長くファーストクラスを楽しむことができます。
なんといっても、旅の最後の最後まで最高のお楽しみが待っていることがメリットです!
海外発のデメリット
海外発の場合は今回のヒューストン空港のように、ファーストクラスラウンジを利用できない場合があることです。
海外発でファーストクラスを利用する際は、利用できるラウンジを調べることをおすすめします。
【まとめ】ANA国際線ファーストクラス搭乗記
ANA国際線ファーストクラスでは個室間のある座席、客室乗務員の方の心配り、美味しいお料理と飲み物と最高のフライトを体験することができました。
こだわりのマットレスでゆっくり休むことができ、長時間のフライトも快適で、疲れを感じさせません。
日本発ではラウンジでファーストクラスラウンジ初めて利用するお祝い、ヒューストン線ではハネムーンのおもてなしをしていただきました。
何気ない会話からお祝いしてくださるポイントを見つけてくださり、旅の思い出が増えました。ANAのチェックインカウンタースタッフラウンジスタッフ、客室乗務員の方々には感謝です。
ファーストクラス設定路線がコロナ前より少ないのは残念ですが、またぜひ搭乗したいと思います。
片道100万円超のファーストクラスもANAマイルで搭乗可!
冒頭でお話しした通り、今回利用したANA国際線ファーストクラスは往復で300万円。片道でも約100万円以上しますが、今回私はマイルを使った特典航空券で無料で発券しています。(空港使用税と燃油サーチャージは別途必要)
これは1年以内に貯めることができるマイル数です。
私はこれまでにANAマイルを貯めて今までの期間で以下の航空券を発券しました。
- 2017年11月 鳥取旅行(ANA国内線・普通席)
- 2018年12月 香港・台湾旅行(往路:エバー航空ビジネスクラス・復路:ANAビジネスクラス)
- 2019年4月 マニラ旅行(往路:ANAビジネスクラス・復路:ANAエコノミークラス)
- 2019年5月〜6月 世界一周旅行(ANA含む航空会社のファーストクラス)
- 2019年12月 インド(チェンナイ)旅行(ANAエコノミークラス)
- 2020年2月 ニューヨーク旅行(往路:ANAビジネスクラス・復路:ANAファーストクラス)
- 2022年8月 タイ旅行(往路:ANAエコノミークラス・復路:ANAビジネスクラス)
- 2022年12月〜2023年1月 モルディブ旅行(往路:ANAエコノミークラス・復路:シンガポール航空エコノミークラス)
- 2023年8月 インドネシア・シンガポール旅行(ジャカルタ往復:ANAビジネスクラス、ジャカルタ→シンガポール:シンガポール航空ビジネスクラス)
- 2025年8月(予定) アメリカ旅行(ダラス往復:ANAビジネスクラス)
ANAマイルを使ったスターアライアンス世界一周航空券の発券についてはこちらで詳しく解説しています。
ファーストクラス世界一周航空券の発券に使ったマイル数は18万マイルほど、これまでにもマイルを使って国内外に何度か旅行しているので50万マイル以上貯めています。
こちらの記事でご紹介する方法を実践していただけると、マイルをこれから貯めて1年以内にビジネスクラスやファーストクラスに搭乗することも十分可能です!
JALマイルも同様の方法で貯めることが可能です!こちらで解説しています。
JALファーストクラス搭乗記はこちら!
タイ国際航空(バンコク→成田)のファーストクラス搭乗記はこちら!
ANAの長距離向けビジネスクラスの搭乗機はこちら!
ANAの短~中距離向けビジネスクラスの搭乗機はこちら!